バーで「おっ!」と思わせるクールなカクテルをご紹介
通常は様々なボトルの話題をもとにご紹介している当ブログですが、今回は「カクテル」についてです。
皆様はバーはお好きでしょうか。
モルトやワイン、様々なボトルを楽しむことができますが、やはりバーにいくとカクテルも楽しみたいです。
今回はバーで頼むと「おっ!」と思わせるカクテルをいくつかご紹介します。
この話題になると、マティーニやギムレット、マンハッタン、XYZ、ダイキリなどの名前が上げってくることは多いですが、今回はもう一歩踏み込んだ大人のカクテルをピックアップしました。
(しかし「おっ!」と思ってくれるのはお酒が好きな人限定なので、あまりカクテルを知らない方にアピールするにはあまり効果的ではないことをあらかじめご了承ください)
目次
ジンソニック
ジントニックではなくて「ジン・ソニック」です。
バーで一杯目にジントニックを頼まれる方も多いのではないでしょうか。
ジントニックは通常、ジン+トニックウォーターで作られるのに対してジンソニックは
ジン+トニックウォーター+ソーダで作られます。
やや甘みのあるトニックウォーターの分量が減るので、ジントニックよりも甘さ控えめですっきりとした味わいです。
じめじめとした夏のこの時期、一杯目に最適なロングドリンクです。
トニック+ソーダ=ソニックは造語ではありますが、比較的浸透していますのでバーテンダーがいるバーでは通じるかと思われます。
ジントニックではなくて、ジンソニック。一杯目から「おっ」と思わせるロングドリンクです。
レシピに分量の指定はありませんが、トニックウォーターとソーダを1:1の割合で提供されることが多いです。
ソルティドッグ(オールドスタイル)
ソルティドッグ?カクテルの定番じゃないか…と思われるかもしれませんが、こちらはオールドスタイル、もしくはクラシックスタイルです。
通常のソルティドッグはウォッカをグレープフルーツで割り、グラスの縁に塩をつけたものです。このグラスに塩がつけられたソルティ―スタイルはインパクトもあり、かつ非常に飲みやすいこともあって多くの人に知られているロングカクテルです。
しかしこのスタイルは現代風のアレンジによって定着したものでした。
このカクテルの歴史は古く、誕生の正確な記録は残っていませんが当初はジン+ライム+塩をまとめてシェイクだったようです。しかしこの材料が現在で使われているようなジン、あるいはライムだったかは定かではありません。
やがてジン+グレープフルーツ+塩に置き換わり長らく楽しまれていたようです。
1960年代になるとジンではなくてウォッカに、そして塩をグラスの縁に付けるというスタイルに変化しました。
通常のソルティドッグはウォッカ、グレープフルーツをタンブラーに入れてビルド。縁に塩をつけるソルティ―スタイルのロングドリンク。
ソルティドッグ・オールドスタイルはジンをグレープフルーツ(60~90mlが多い)と塩をすべてシェイクして提供するショートカクテルです。
もちろん通常のロングドリンクのソルティドッグも素晴らしいカクテルですが、「オールドスタイル」はトラッドでありながらも捻りを効かせたカクテル。グレープフルーツの爽やかさもありながら、ジンのボディもしっかりと感じられる素敵なショートカクテルです。
アラスカ/グリーンアラスカ
さて次はハードボイルドなショートカクテルにいきましょう。
アラスカはいかがでしょうか。
こちらはジンとシャルトリューズ・ジョーヌをシェイクによって提供されるショートカクテルです。
薬草系の香りが好きな方にはぜひお勧めしたいカクテルの一つです。
シャルトリューズは「リキュールの女王」ともよばれる薬草系のリキュールです。シャルトリューズ・ジョーヌ(黄)は蜂蜜の香りとハーブの複雑な香りを纏う薬草系リキュールを語るうえでは避けては通れないリキュールです
アラスカのレシピは下記です。
ジン:45ml
シャルトリューズ ジョーヌ:15ml
2つの材料をシェイク
お酒+お酒のカクテルで完成後度数は40%前後、全量も60mlあるのでハードなカクテルですが、ジョーヌの優しい甘さがあるので飲みやすくもあり、その分危険なカクテルともいえます。
またシャルトリューズ・ジョーヌをシャルトリューズ・ヴェールに変更した「グリーン・アラスカ」もあります。アメリカでは「エメラルド・アイル」の名で親しまれているようです。
シャルトリューズ・ヴェールは鮮やかな緑色のリキュールで、ジョーヌ(黄)に比べてより一層ハーバルでスパイシーさが強く、度数も55度と強烈です。
グリーンアラスカはスピリッツ(ジン)とリキュールで作るカクテルですが、スピリッツの度数よりカクテルのアルコール度数が高くなるという珍しいカクテルです。
美しいグリーンの色に騙されてはいけないハードなカクテルです。
ロブ ロイ
ロブロイはスコッチウイスキーベースのカクテルです。
「カクテルの女王」として多くの人から親しまれている「マンハッタン」のバリエーションの一つとも言えます。マンハッタンは一般的にライウイスキー(あるいはバーボンやカナディアンで代用されることもあります。)ですが、これをスコッチウイスキーに指定したものがロブロイです。
スコッチウイスキー 45ml
スイートベルモット 15ml
アンゴスチュラビターズ 1dash
をステアして作られます。レッドチェリーが飾られることも多いです。
ロブロイの名前の由来は18世紀のスコットランドの義賊「ロバート ロイ マクレガー」を由来としています。赤褐色の髪を持っていたロバートは「赤毛のロバート」とも言われていたようです。
カクテル「ロブ ロイ」も美しい赤褐色が輝きます。
ロンドンの高級ホテル「ザ・サボイ」発祥のカクテルです。
マンハッタンに比べてすっきりとした味わいになっており、普段マンハッタンを好まれる方でも気分に応じてロブロイをオーダーしてみるのはいかがでしょうか。
そのほかのお勧めカクテル
ガルフストリーム
ウォッカ、ピーチリキュール、ブルーキュラソー、グレープフルール、パイナップルで作られるカクテル
トロピカルな味わいながらもしっかりとしたボディで飲みごたえのある一杯
サゼラック
「世界最古のカクテル」とも言われるサゼラック。
レシピはライウイスキー、アブサン、ビターズ、角砂糖となかなか強烈な面々。
ヴェスパー
ボンドマティーニとも呼ばれるマティーニ。
「ウォッカマティーニをステアではなくシェイクで。」のセリフは有名ですが、ヴェスパーは007原作および初期に登場するオリジナルに近いマティーニです。レシピはゴードンジン、ウォッカ、キニーネ(リレブランで代用)レモンピールをシェイク。
オリジナルになるとスピリッツの全量が120mlにも及ぶので危険です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はマニアック、とまではいかないものの、ザ・定番カクテルからすこしハズしてピックアップしてみました。
ショートカクテルは度数の強いものも多く、一杯でスピリッツ1ショット以上のアルコールを含むものもあります。
どんなにかっこよくお酒を飲んでいても、泥酔してしまっては台無しです。
自分のキャパシティーを把握して、スマートに楽しみましょう!