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お酒買取専門店DEゴザル 博多駅前店で!

今回はフランスのボトラーズの中でも異彩を放つ「ミシェル・クーブルー」についてご紹介です。

ミシェル・クーブルーについて

創業社であるミシェルクーブルー(クーブレー)Michel Couvreurの名前を冠したボトラーズです。

ミシェル クーブルー氏はベルギー・ブリュッセルに生まれ、フランスブルゴーニュでワイン商をしていました。やがてウイスキー製作にも取り掛かります。
しかしクーブルー氏のウイスキー造りには、これまでのウイスキー業界からすれば革命的ともいえるほどに斬新な哲学が現れていました。

ワイン商であった同氏はウイスキー造りにおいて新たな風を送り込みました。
フランス特有の「テロワール(土壌と風土)」の発送をウイスキー造りにも反映させたのです。
原料の品種や作り手・生産者までを重視することは、商業的な生産とは相容れない側面がありますが、クーブルー氏のウイスキー哲学に妥協はありませんでした。
徹底した原料の選定、まずはそれに重視しましたがやがて次のステップを踏みます。

「熟成」に対する徹底したこだわり

「熟成の魔術士」とも呼ばれるようになるほどクーブルー氏は熟成に対する徹底したこだわりを持っていました。
すぐれた原酒が熟成という魔法によって、特別な意味を持つお酒になるのです。

ワインビジネスにおいて成功を収めていたクーブルー氏は高品質のシェリー樽を入手できる経路を持っていました。
スペインのへレスより、シェリーを扱うプロたちから高く評価されている醸造元から優れたシェリー樽を入手することが可能でした。

現在では入手困難である「シングル・シングル・ベレ・バーレイ」にはその拘りが凝縮されています。
ウイスキー造りに適した品質と言われていた「べレ・バーレイ」を原料にしており、スコットランドでクリームシェリーのスパニッシュオークで3年の熟成の後、フランスブルゴーニュのボーヌに位置する自信の地下室で十数年の熟成を行いました。2度目の熟成の際には17年間ソレラシステムで使われたシェリー樽を仕様しています。
この大胆かつ非常に手間のかかる熟成によって作り上げられた「シングル・シングル・ベレ・バーレイ」にはミシェルクーブレ―のアイコンともなっています。

2013年に逝去したクーブレ―氏ですが、現在でもその哲学は受け継がれています。
「ウィスキー造りの95%は熟成による樽で決まる」
─この言葉に基づいて「ミシェル・クーブレ―」ウイスキーには徹底したシェリー樽への拘りが現れています。
おもにルスタウ社のソレラシステムで30年以上仕様されたシェリー樽が用いられているようです。

またボトラーズでありながら、蒸留所名の記載はまったくありません。
どこの蒸留所の原酒か、といった先入観や思い込みをできるだけ少なくするためでしょう。
実際にミシェルクーブレ―のウイスキーを飲んでみると、この意味がよくわかります。
蒸留所の名前ではなく、グラスに注がれた液体に対して真正面から向かい合うことができます。

ラインナップ

現在のラインナップをいくつかご紹介します。
いずれのボトルも少し冷やして飲むのがおすすめです。15~20℃で飲むことによってボトルの個性やエレガントさを余すことなく楽しめます。

クーヴルーズ・クリアラック 43%

クーブルーのラインナップの中ではライトタイプのモルトです。
シェリー樽で3年熟成され、スコットランドの水で加水されています。
明るい琥珀色で若々しく華やかな香りと軽快な味わいが魅力的です。
アーモンドやドライフルーツ、スパイスなどは良質なシェリー樽の要素が香ります。

イントラヴァガンザ

こちらはクリアラックからバレルセレクションした特別なキュベです。
深い琥珀色、南国の花を思わせる力強く華やかな香りが特徴的です。

オーヴァーエイジド

こちらは12年熟成以上のシングルモルトをバッティング。
ベージュ、アンバーカラー。ドライフラワー、ヴァージニアタバコ、シェリー、アーモンドの香り。豊かな果実味と長い余韻。

まとめ

ミシェルクーブレ―氏は次のようなコメントを残しています。
「・・・ウィスキーは極上の食後酒となりうること、そしてその深遠なる世界を体感していただければ、これほどの喜びはありません。・・・」

同氏のアプローチは異端のように扱われることもありますが、ただひたすらにウイスキーに向き合った結果だと本人も語っています。
その成果であるボトルたちには間違いなくミシェル・クーブルー氏のウイスキーに対する美学・哲学が反映されています。

現在では入手も比較的容易になりました。もし店頭で、あるいはバックバーで見つけたら是非一度は飲んでみてはいかがでしょうか。