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先日は『マッカラン12年 グランリゼルバ』を高価買取致しました。

 

 

「特別に醸造された」グランリゼルバ

 

「ザ・マッカラン グランレゼルバ 12年」のネーミングとなっているグランレゼルバとは、スペイン語で「特別に貯蔵された」との意味があります。

 

シングルモルトのロールスロイスと称されるザ・マッカランの中でも、特別な製法で生み出された希少なシングルモルトです。

 

オロロソシェリー樽の空き樽として位置付けられる、シェリー酒を払い出した直後の樽を熟成に使用している珍しいタイプです。

 

シェリー酒が払い出されたばかりの樽であるため、その空き樽で熟成されたシングルモルトは色が濃く、重厚な味わいが楽しめます。

 

甘さの中にも、オレンジのような爽やかな柑橘系の風味を感じられるのが魅力といえます。

 

2007年11月20日に日本で数量1万2,000本限定でリリースされた、12年以上寝かせた熟成度も楽しめる一本です。

 

 

熟成樽へのこだわり

「ザ・マッカラン グランレゼルバ 12年」の熟成に使用されたオロロソシェリー樽の空き樽のベースとなるのが、手間暇かけて作られたアメリカンオークのシェリー樽です。

 

アメリカから輸入された樽材を約1年かけて乾燥させ、十分なレベルまで含水率を低下させてから加工の工程に入ります。

 

内部全体に均等なあぶり加工を施すことでカラメル化させ、香ばしいトースト香を付けるのも一つのこだわりといえます。

 

全てのプロセスはシングルモルトとしての完成形をイメージして、そのために行われるとても重要な作業です。

 

熟練の樽職人の手で木をあぶってカラメル化することで、トーストや綿菓子のような甘く香ばしいフレーバーが生み出され、独特の色合いに仕上がるのです。

 

オーク樽の個性に合わせて加熱温度と火入れのタイミングを調整し、均一に焦がすことで、熟成期間中も味わいの均質性を保つことができるため、職人の熟練技が欠かせません。

 

加工された樽はザ・マッカランのマスター・オブ・ウッドが厳しい目で見極め、承認を与えられた樽だけが、スペインにあるシェリーボデガへと送られます。

 

アメリカンオーク樽にアルコール度数約18%のドライなオロロソシェリーを詰めて、12~18ヶ月間かけて寝かされるのです。

 

オロロソシェリーの樽となって十分な時間をかけて熟成された後、ザ・マッカラン蒸溜所があるスペイサイドへとようやくたどり着き、ザ・マッカランを熟成させるための樽になります。

 

伐採から熟成樽になるまで約6年近くの歳月を要するザ・マッカランにしかできないこだわりといえるかもしれません。

 

これがシングルモルトの最高峰たらしめる、徹底したこだわりです。

 

シェリーを抜いたばかりの樽はファーストフィルと呼ばれ、ウイスキーの色味や味わいを生み出すにあたって、大きなインパクトを与えます。

 

これに対して、一度シングルモルトの熟成に使われて再利用される樽は再利用されるとリフィルカスクと呼ばれ、ファーストフィルより繊細ながらも複雑なテイストが加わり、長期熟成に最適の樽といわれています。

 

「ザ・マッカラン グランレゼルバ 12年」は比較的短期間の12年熟成のため、シェリー酒が払い出されたばかりの空き樽を用いたことで、強烈な色やパンチの利いた風合いが生み出されるのです。