今回は、アイランズウイスキーについてのお話です。

アイランズウイスキーはスコッチウイスキーの中でも個性豊かな種類が多いことで知られています。

まず、アイランズとはスコットランドのウイスキー地域の一つです。スコッチウイスキーは通常、シングルモルトの生産地をスペイサイド、ハイランド、ローランド、キャンベルタウン、アイラ、そしてアイランズの6つに分類します。スペイサイド、ハイランド、ローランドはスコットランド本島にあり、キャンベルタウンは本島の西側、キンタイア半島に位置します。アイラはスコットランドの西側にある島で、そこで生産されるウイスキーをアイラと呼びます。アイランズはスコットランド周辺の様々な島で生産されるウイスキーの総称ですが、アイラ島には複数の蒸留所があるため、独立して区分されます。

アイランズウイスキーの特徴は、個性豊かなモルトが多いことです。これらの島々はほとんどが小さく、海の潮風を受けながら育ったウイスキーは、豊かな香りを持っています。味や香りに共通する項目は少ないですが、その多様な個性が飲み比べを楽しませてくれます。

今回は、アイランズウイスキーのいくつかの主要な銘柄をご紹介します。

ハイランドパーク HIGHLAND PARK

まずは、スコットランド最北のオークニー諸島で生産される「ハイランドパーク」です。このウイスキーは、上質な大麦によるハチミツのような甘みと、香り高いシェリー樽由来の香り、そしてスモーキーさを兼ね備えています。ライトなボディではなく、しっかりとしたフルボディの味わいは、ウイスキー初心者からマニアまで幅広い人々に愛されています。ウイスキー評論家のマイケル・ジャクソン氏も高く評価し、「全モルトウイスキーの中で、もっともオールラウンダーで秀逸な食後酒」と評しました。現在リリースされている看板商品は、ヴァイキング・オナーという12年のヴァリアントです。

タリスカー TALISKER

次に、スカイ島に位置する「タリスカー」です。このウイスキーは、強風や荒波が荘厳な自然の中で作られています。タリスカーの特徴は、その潮の香りです。荒々しいスカイ島の海岸を思い浮かべさせるその香りは、暖かく心地よいものです。ストレートやロックはもちろん、ハイボールでも楽しむことができます。最近では、タリスカーハイボールにブラックペッパーを振って飲むのがトレンドとなっています。

アラン　Arran

アラン島で生産される「アラン」です。アラン島はかつて密造酒の産地として有名でしたが、1995年にウイスキー製造が再開されました。アランはピートのスモークが少なく、純粋な大麦の香りを楽しむことができるウイスキーです。また、アラン島には「ラグ蒸留所」と呼ばれる第2の蒸留所も設立されました。ラグ蒸留所はヘビリーピーテッドなウイスキーを生産しており、フェノール含有量50ppmということです。これらのアイランズウイスキーは、その独自の個性と味わいで多くのファンを魅了しています。

まとめ

前編では個性豊かなアイランズモルトを3つ紹介しました。
引き続きアイランズモルトをご紹介させていただきます！

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