シンジケート 58/6
Syndicate 58/6 Over 17years Old
高級ブレンデッドウイスキーの中でも異色の存在感を放つ「シンジケート ブレンデッド スコッチウイスキー」
今回はそのロマンあふれる誕生秘話と魅力をお伝えします!
シンジケート 58/6に隠された意味
1958年、ドナルドスミスという人物がエジンバラ近くのリースという港町の倉庫で大量のウイスキー樽を見つけます。
シングルモルトが18酒類、シングルグレーンが2種類。
ドナルドスミス氏はすぐさまその樽をすべて買取り、ウイスキー好きな5人の友人を集めました。
この友人たちは古くからの付き合いでしたが、共通するのはウイスキー好きだということ。
かねてからウイスキーを作りたいと考えていた6人にとっては素晴らしい機会でした。
大好きな仲間たちと造りあげるウイスキーはまさに夢のようなウイスキーに違いありません。
そうしてこの仲間たちだけが飲むことのできる門外不出のオリジナルウイスキーが出来上がりました。
これがシンジケート 58/6
ボトルに記されている【58/6】は、このウイスキー誕生である1958年の6人に由来します。
こうして出来上がったこのウイスキーは長らくの間、シンジケート(=仲間たち)だけが楽しめる秘密のお酒でした。
しかしそれから30年あまり、シンジケートの噂は広がり、1991年、なんと日本でのみ発売が許可されることになります。
これにはシングルモルトウイスキーの世界的権威であるウォレス・ミルロイ氏の働きかけがあったために日本発売に至ったものと思われます。
ウォレスミルロイ氏がシンジケートを知って大絶賛し、親交があったオザキトレーディングを介して日本で発売されることになりました。
「クラシック・ブレンド」
シンジケートの大きな特徴のひとつに「クラシック・ブレンド」が上げられます。
それは昔、地元の人々が頑固にこだわったとされるブレンドでした。
古典的、かつ贅沢なブレンドである「クラシックブレンド」はモルト65%/グレーン35%の比率でした。
ブレンデッドウイスキーとしては非常に贅沢な比率ですが、彼らが追い求めた完璧な比率はまさに65:35の黄金比だったのです。
ボトル上部のラベルにも65:35の文字が輝いています。
シンジケートのキーモルトは下記の蒸留所が上げられています。
・Glenfarclas(グレンファークラス)
・Dalmore(ダルモア)
・Bruichladdich(ブルックラディ)
・Inchgower(インチガワー)
・Glen Grant(グレン・グラント)
・Balblair(バルブレア)
・Longmorn(ロングモーン)
・ Tamnavulin(タムナヴーリン)
シンジケートを絶賛し、日本発売に導いた立役者のウォーレス・ミルロイ氏によるテイスティングノートも公開されています。
色
深い黄金色を帯び、キラキラ輝くマホガニー色。
香り
究極のエレガント。
ソフトで円やかなスペイモルトが見事に調和。
完熟した芳醇で豊かな熟成香が楽しい。
豊かな個性と育ちの良さが、すぐれたハーモニーを奏でる。
味わい
それぞれのクラシックモルトが魅惑的な個性をゆっくりと表現し、いくつもの香味が優雅に踊る。
長く、そしてエレガントな後味。
この卓絶したブレンドを生み出したのは、まさしく時間であろう。
ゆっくり、ちびちびと・・・・。
まとめ
味わいは非常にエレガント、洗練された印象。
その上品な味わいは誰にでもお勧めしやすい一本です。
一見ウイスキーのボトルではなくてワインボトルかと見間違うボトルのデザインも素敵です。
1958年、6人の仲間たちだけが知ることを許された秘密の味
それを今私達が飲めることには感謝しかありません。
バックストーリーを思い浮かべながら飲むとまた美味しく感じること間違いなしです!