ボトラーズのウイスキー、オールドボトルなどを一通り飲んだウイスキーファンが、かならずしも通る道!
「現行オフィシャルボトルの質の高さ」
当たり前すぎて、あまり語られることも少ないオフィシャルのスタンダードボトルですが、今回はコスパという側面からも定番品を改めて特集していきます。
ひさしぶりに一杯飲みたくなること間違いなし!?

グレンフィディック12年

GLENFIDDICH 12年

鹿のマークが印象的なグレンフィディックはスペイサイドの代表的な銘柄です。
4000円前後で入手可能です。
癖が少なくライトな味わいとして初心者にもよくおススメされる銘柄でもあります。
アメリカンオーク樽とヨーロピアンシェリー樽で熟成されており、複雑なオークの風味がバランスよくまとまっています。
味わいとしては非常にライトでスムースな方向です。
洋ナシなどや自然な柑橘の香りが特徴的です。
そのためウイスキー初心者にお勧めされる半面、これを「薄い」と捉える方も少なくはないかもしれません。
しかしこのバランスは飲み疲れることなく、絶妙な塩梅で構成されていると感じています。
重厚さや煌びやかな印象はすくないですが、綺麗にまとまっておりさまざまなフードと併せやすいオールラウンダー選手といえます。
おすすめはストレートかハイボール!
ロックではすこしぼやけてしまう印象があります。
困ったときのグレンフィディック、ボトルがあるだけで安心感がありますね!

タリスカー 10年

TALISKER

唯一無二の香りを得られるタリスカー
タリスカーのハイボールは非常に人気になっており、「タリソー」で通じるほどになりました。
スコットランドのスカイ島(スコッチの区分ではアイランズ)で作られており、スカイ島の自然をモチーフにしたデザインになっています。
キャッチコピーは「MADE BY THE SEA」
絶えず海からの潮風に吹かれ続けるスカイ島ですが、タリスカー蒸留所はその入り江に位置します。
厳しい自然環境ですがその雄大さによって作られたシングルモルトです。
スモーキーなピートとスパイシーさ、強く主張はしないですがバニラやキャラメルの要素もその奥深さを構成しています。
日本人との相性が良いのは「しょっぱい、潮っぽい」要素が強いかもしれません。
アイラモルトとはまた違うピートのスモーキーさは、唯一無二。
個性派ではあるとおもうのですが、極端に人を選ぶ印象はありません。

飲み方はストレートでも美味しいですが、やはりハイボール
タリスカーの香りがソーダによって華やかに広がります。
黒コショウをかけるスパイシータリスカーソーダの飲み方も定着しつつありますね。
タリスカーは比較的味の濃い料理と相性が良いです。
キャンプとの相性は最高です!

数年前にラベルデザインが変更され、味も変化しました。
以前よりかライトになり、飲みやすい方向になりました。パンチはやや小さくなりましたが、現行品も以前としてすばらしく美味しいです!
このクオリテイーが4000円前後で入手できることに感謝です。

ボウモア 12年

BOWMORE
アイラの女王と言われることもあるボウモア
アイラ島のシングルモルトの中でも風格と同時に特別な存在感があります。
アイラモルト特有のスモーキーさを持っていながらも、優美な甘さやフルーツの余韻があり、他に似たウイスキーは見つかりません。
しっかりと香るピートですが、フェノール値は25ppmほででラフロイグやアードベッグほどのピートは強くありません。
スモーキーさと豊かな香りを併せ持つウイスキーは多くなく、ボウモアの存在感を確かなものとしています。
ラフロイグやアードベッグを飲んでアイラモルトに苦手意識がある方にも一度は飲んでみてほしい銘柄です。
4000円台半ばで購入できるのは非常にコストパフォーマンスが高いといえます。
おすすめはストレートかロックです。
魚介などと相性がいいように思います。

アードベッグ 10年

ARDBEG TEN
こちらもアイラ島からアードベッグ
独特なキャラクターから多くのファンを獲得しているアイラモルトです。
現在は5000円台で購入できます。
以前は4000円前半でしたので割高に感じられる気もしますが、今一度この味とじっくり向き合うとコスパの良さを再確認できます。
強烈なスモーキーさとピート香を有していますが、甘さのなかに複雑さもあり立体的に緻密な素晴らしいバランスを持っています。
強烈な個性に終始しておらず、さまざまなフルーツの要素を感じとることができます。
おすすめはすべての飲み方!
冷やすことや加水することによってアードベッグの魅力が損なわれることありません。
またウイスキーは冷凍することによって極端に香りが閉じてしまうのであまりお勧めはされていませんが、アードベッグの冷凍はその個性的な香りが十分に残っていて非常に美味しく、新しい味覚体験ができますので、一度は飲んでみてほしいスタイルです。
ストレートでもいただいても、毎度毎度その美味しさに驚くボトルです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
さまざまなウイスキーを飲んできて「やはりオフィシャルボトルは美味しい!」と実感される方も多いのではないでしょうか。今回はスコッチモルトの中でも有名なものをピックアップしました。
ウイスキーがお好きな方はウイスキーバーに行かれるとバックバーに並ぶオールドボトルやボトラーズに目が行ってしまうかもしれません。
しかし、たまには改めてオフィシャルスタンダードの質を再確認してみてはいかがでしょうか。