宮城峡モスカテルウッドフィニッシュ高価買取致しました！

カテゴリ: お酒
ブランド: 宮城峡

お問い合わせください！

壮大な夢と情熱が紡いだ一本。宮城峡モスカテルウッドフィニッシュの魅力とニッカウヰスキーの深淵に迫る

福岡市博多区でウィスキーの買取といえばお酒買取専門店DEゴザル博多駅前店DEゴザルです。

皆様こんにちは！こんばんは！

本日ご紹介するのは、日本のウィスキーの歴史において、切っても切り離せない存在である「ニッカウヰスキー」の限定ボトル、**「シングルモルト宮城峡モスカテルウッドフィニッシュ」**です。

華やかでフルーティな香りが特徴のこのウィスキーは、ニッカの哲学と挑戦の結晶ともいえる一本。しかし、その魅力を語るには、まずニッカウヰスキー、そして創業者である竹鶴政孝という一人の男の物語から紐解いていかなければなりません。

日本ウィスキーの父、竹鶴政孝の情熱と軌跡

日本のウィスキーの歴史は、竹鶴政孝の情熱なくして語ることはできません。彼は、単なる酒造家ではなく、ウィスキーに人生を捧げた一人の求道者でした。

スコットランドへの旅立ち

竹鶴政孝は、1894年に広島県竹原市で酒造を営む家に生まれました。幼い頃から酒造りに親しんできましたが、彼の関心は日本酒だけにとどまりませんでした。1918年、大阪の摂津酒造から「本物のウィスキーを造る」という壮大な夢を託され、スコットランドへ単身留学します。

当時の日本でウィスキーの製造技術は未発達で、誰もが「不可能だ」と考えるような挑戦でした。しかし、政孝は本場のスコットランドでウィスキーの製造法を徹底的に学びます。グラスゴー大学で化学を専攻する傍ら、ウィスキーの蒸溜所で実習生として働き、製造のすべてを体得していきました。

このスコットランドでの経験は、彼の人生を決定づけるものとなります。特に、ロングモーン蒸溜所やヘーゼルバーン蒸溜所での実習は、後のニッカウヰスキーの礎を築く上で不可欠なものでした。そして、この地で出会ったスコットランド人女性、**リタ（ジェシー・ロバータ・カウン）**と結婚。国籍や文化の違いを乗り越えた二人の愛は、生涯にわたって彼を支えることになります。

二つの蒸溜所の誕生

日本に帰国後、政孝は摂津酒造を離れ、紆余曲折を経て寿屋（現サントリー）に入社します。そこで、彼は山崎の地に日本初の本格的なウィスキー蒸溜所を建設。しかし、理想とするウィスキー造りへの情熱が、彼を新たな道へと突き動かしました。

「本物のスコッチウィスキーを造るには、スコットランドと同じ気候風土の地でなければならない」

政孝は、スコットランドのハイランド地方に似た冷涼な気候と豊かな水源を求め、北海道余市町に理想郷を見つけます。そして1934年、ついに大日本果汁株式会社（後のニッカウヰスキー）を設立し、余市蒸溜所の建設に着手しました。

余市蒸溜所は、石炭直火焚き蒸溜という伝統的な製法を守り続け、重厚で力強い、個性豊かなウィスキーを生み出しています。まさに、スコットランドのウィスキー造りの精神を体現する場所と言えるでしょう。

宮城峡蒸溜所の誕生

余市蒸溜所での成功を経て、政孝はさらなる高みを目指します。それは、シングルモルトの個性を持った「二つの原酒」をブレンドすることで、より奥行きのあるウィスキーを生み出すことでした。

1969年、竹鶴政孝は理想の地を求め続け、宮城県仙台市に宮城峡蒸溜所を建設します。この地は、広瀬川と新川の二つの清流に恵まれ、冷涼で湿潤な気候はウィスキーの熟成に最適な環境でした。

宮城峡蒸溜所では、余市とは対照的に、スチーム（間接加熱）蒸溜を採用しています。この製法により、雑味が少なく、華やかでなめらかな原酒が生まれます。余市の「男性的」なウィスキーに対し、宮城峡は「女性的」と称されることもあり、この二つの蒸溜所が生み出す原酒が、ニッカウヰスキーのブレンド技術を支えているのです。

📊 最新価格表はコチラ

ニッカの顔ぶれと個性豊かな定番銘柄

ニッカウヰスキーは、創業者である竹鶴政孝の哲学に基づき、個性豊かなウィスキーを世に送り出してきました。その中でも、特に人気のある銘柄をご紹介します。

1. シングルモルト余市

ニッカの創業の地、余市蒸溜所で造られるシングルモルト。石炭直火焚き蒸溜による、スモーキーで重厚な香りが特徴です。ピートの香りと、熟成による複雑な味わいが、ウィスキー愛好家を魅了します。力強く、個性的な味わいを求める方におすすめです。

2. シングルモルト宮城峡

仙台市にある宮城峡蒸溜所で造られるシングルモルト。華やかでフルーティな香りと、なめらかで口当たりの良い味わいが特徴です。穏やかでエレガントな風味が、ウィスキー初心者から上級者まで幅広く愛されています。

3. 竹鶴ピュアモルト

ニッカの創業者、竹鶴政孝の名を冠したブレンデッドモルトウィスキーです。余市と宮城峡、二つの蒸溜所の個性を最大限に活かしたブレンドで、重厚さと華やかさが見事に調和しています。バランスの取れた味わいで、ニッカの哲学が凝縮された一本です。

4. フロム・ザ・バレル

まるで香水のような独特なボトルデザインが特徴のブレンデッドウィスキー。熟成を終えたモルト原酒とグレーン原酒をブレンドし、再度樽詰めして熟成させる**「再貯蔵（マリッジ）」**を行うことで、濃厚でバランスの取れた味わいを実現しています。アルコール度数が高め（51.4%）で、力強い飲みごたえが楽しめます。

幻の限定品「シングルモルト宮城峡モスカテルウッドフィニッシュ」の魅力

さて、ここからが本日の主役。**「シングルモルト宮城峡モスカテルウッドフィニッシュ」**について詳しくご紹介しましょう。

このウィスキーは、ニッカウヰスキーが創業80周年を記念して発売した、特別な限定ボトルの一つです。

「モスカテルウッドフィニッシュ」とは？

「フィニッシュ」とは、ウィスキーの熟成工程における最終段階を指します。通常、ウィスキーはバーボン樽やシェリー樽で熟成されますが、フィニッシュでは、異なる種類の樽に詰め替えて、数ヶ月から数年の間、追加の熟成を行います。これにより、元の原酒にはない新たな風味や香りが加わるのです。

「モスカテルウッド」とは、スペインで「モスカテル」という品種のブドウを原料とした甘口ワインを熟成させた樽のことです。モスカテルワインは、マスカット系の華やかな香りと、蜂蜜のような甘みが特徴です。

ニッカは、このモスカテルワインの熟成に使用された樽を厳選し、宮城峡のシングルモルト原酒をフィニッシュ熟成させました。

味わいと香りの特徴

**「シングルモルト宮城峡モスカテルウッドフィニッシュ」**は、宮城峡本来の華やかな香りに加え、モスカテル樽由来の甘くフルーティな香りが複雑に絡み合います。

香り: 熟したブドウ、マスカット、そして蜂蜜やメープルシロップのような甘い香りが最初に感じられます。奥には、宮城峡特有のリンゴや洋梨のような果実香、そしてシナモンやクローブのようなスパイスのニュアンスも感じられます。
味わい: 口に含むと、まろやかでなめらかな口当たり。華やかな果実の甘みが広がり、その後、ビターチョコレートやナッツのような香ばしさが追いかけてきます。
余韻: 長く、穏やかな余韻が続きます。モスカテル樽由来の甘さが心地よく、いつまでもその香りに浸っていたいと思わせる魅力があります。

この一本は、まさにニッカの挑戦と、二つの文化が融合した芸術品と言えるでしょう。通常の宮城峡とは一線を画す、特別な風味を堪能することができます。

なぜ、限定品ウィスキーの価値は高まるのか？

**「シングルモルト宮城峡モスカテルウッドフィニッシュ」**のような限定ウィスキーは、発売当時から高い人気を誇り、現在でもその価値は高まっています。その背景には、いくつかの理由があります。

希少性: 限定生産のため、市場に出回る本数が限られています。一度完売すると、再販されることはほとんどありません。
高品質: 記念ボトルや限定品は、特別な原酒が使用されることが多く、その品質の高さからコレクターの注目を集めます。
ブランド力とストーリー: ニッカウヰスキー、そして竹鶴政孝という偉大な人物の物語は、ウィスキーにさらなる価値を与えます。単なる飲み物ではなく、「歴史」や「物語」を所有することに魅力を感じる人々が、高額を出してでも手に入れようとします。

このような背景から、限定ウィスキーは年々価値が上昇する傾向にあります。もし、ご自宅に眠っている限定ウィスキーや、飲む機会を逃してしまったボトルがあれば、その価値を一度調べてみることをお勧めします。