ジョニーウォーカーとは

ジョニーウォーカー(Johnnie Walker)は、スコットランド発祥のブレンデッドスコッチウイスキーの世界的なブランドで、1820年にジョン・ウォーカーによって創業されました。彼はスコットランドのキルマーノックで食料雑貨店を営んでおり、紅茶やスパイスのブレンディング技術に着想を得て、ウイスキーのブレンドを開始。当時、シングルモルトウイスキーの品質は蒸溜所やバッチによって大きく変動していましたが、ジョンは複数のウイスキーをブレンドすることで、安定した高品質な味わいを実現しました。この革新が、ジョニーウォーカーの成功の基盤となりました。

ブランドは7世代にわたりマスターブレンダーによって受け継がれ、現在はディアジオ(Diageo)社のもとで運営されています。ジョニーウォーカーは、IMPACT DATABANK 2023に基づく販売数量で世界で最も飲まれているスコッチウイスキーブランドとされ、180以上の国で愛されています。 ラインナップはボトルのラベルカラーで区別され、レッドラベル、ブラックラベル、グリーンラベル、ゴールドラベル、そして最高峰のブルーラベルなどが存在します。


ジョニーウォーカー ブルーラベルの概要

ジョニーウォーカー ブルーラベルは、ジョニーウォーカーシリーズの頂点に位置するプレミアムブレンデッドスコッチウイスキーです。「神秘性、希少性、高貴さ」を象徴する「青」を冠し、ウイスキー愛好家や評論家から最高峰と評される逸品です。 その希少性は、一万樽に一樽しかブルーラベルにふさわしいと認められない厳選された原酒を使用することに由来します。

ブルーラベルは、卓越したブレンディング技術と、スコットランド全土から集められた熟成の頂点に達した原酒を用いて作られます。これには、閉鎖された蒸溜所(ゴースト蒸溜所)の希少な原酒も含まれ、味わいや品質の独自性が際立ちます。ボトルにはシリアルナンバーが記載され、希少性の証とされています。 アルコール度数は現行品で40%(旧ボトルは43%)で、より幅広い飲み手に親しみやすいよう調整されています。


製造プロセスと原酒の選定

ジョニーウォーカー ブルーラベルの製造は、ブレンディングの芸術とも称される複雑なプロセスを経ます。スコットランドの約30の蒸溜所から原酒を調達し、その中でも特に優れたモルトウイスキーとグレーンウイスキーを厳選。使用される原酒は、熟成期間が長いものや、特定の風味プロファイルを持つものに限定されます。たとえば、ハイランド、スペイサイド、アイラ、ローランドなど、地域ごとの個性がブレンドに反映されます。

特に注目すべきは、閉鎖された蒸溜所(例:ブローラ)の原酒が含まれる点です。これらの「ゴーストウイスキー」は、入手が極めて困難で、ブルーラベルの希少価値を高めています。マスターブレンダー(現在は7代目のエマ・ウォーカー)が、香り、味わい、余韻のバランスを緻密に調整し、滑らかで複雑な味わいを実現します。 ブレンド後、ウイスキーはさらに熟成され、風味が調和するよう仕上げられます。


ブルーラベルの味わいと香り

ブルーラベルの味わいは、「芳醇で力強く、微かにスモーキー」と形容されます。以下に、香りと味わいの特徴を詳しく説明します。香り

  • フルーティー: 青リンゴ、洋梨、ブラッドオレンジなどの新鮮な果実の香りが広がります。
  • 甘さ: 蜂蜜、バニラ、レーズンのような甘いニュアンスが感じられ、奥行きを加えます。
  • スモーキー: 軽いピートスモークが背景にあり、強すぎず繊細なアクセントとして存在。
  • ウッディ: アメリカンオークやシェリー樽由来のウッディーな香りが、複雑さを増します。
  • スパイス: シナモンやクローブのようなスパイシーなノートが、香りに深みを加えます。

味わい

  • 滑らかさ: ベルベットのように滑らかな口当たりが特徴で、飲みやすさと高級感を両立。
  • 甘みと酸味: 蜂蜜やキャラメルの甘さに、ほのかな酸味(リンゴや柑橘系)が調和。
  • スモーキーさと苦み: 軽いスモークとスパイスの効いた苦みが、味わいに立体感を与えます。
  • 余韻: 長く心地よい余韻が続き、ウッディーさとスモーキーさが穏やかに残る。

この複雑でバランスの取れた味わいは、ブレンデッドウイスキーの「オーケストラ」と例えられ、各原酒が調和して一つのハーモニーを奏でます。


おすすめの飲み方

ブルーラベルの魅力を最大限に引き出す飲み方は多岐にわたりますが、以下が代表的な方法です。

  1. ストレート(パーフェクトサーブ)
    • 方法: ブルーラベルを30~40mlグラスに注ぎ、別のグラスに氷水を用意。氷水を口に含んで10秒ほど口内を冷やしてからウイスキーを味わう。この「パーフェクトサーブ」は、口内の温度を下げることで味覚を研ぎ澄まし、ブルーラベルの複雑な風味を段階的に楽しめます。
    • 特徴: 香りと味わいの全てをダイレクトに感じられ、蜂蜜やフルーツの甘み、スモーキーさが際立つ。
  2. オン・ザ・ロック
    • 大きめの氷を使用し、ウイスキーの粘度を高め、モルトの風味を引き出す。氷が溶ける過程で変化する味わいを楽しめる。
  3. ハイボール
    • 氷をたっぷり入れたグラスにブルーラベルを注ぎ、炭酸水で割る。レモンやオレンジのピールを添えると、バニラやスパイスの風味が引き立つ爽やかな一杯に。
  4. ワンドロップ
    • ストレートに数滴の水を加えることで、香りが開き、隠れたフレーバーが現れる。
  5. フロートスタイル
    • 水の上にウイスキーを浮かべ、層状に味わうユニークな飲み方。香りの変化を楽しむのに最適。

特に「パーフェクトサーブ」は、ブルーラベルの複雑なフレーバーを一つずつ紐解くのに最適で、ウイスキー愛好家に推奨されます。


文化的意義とデザイン

ブルーラベルのボトルデザインは、香水の瓶を思わせる碧く美しいフォルムで、19世紀の「オールド ハイランド ウイスキー」のデザインを継承しつつ、洗練された現代的な美しさを備えます。 ボトルの青い色合いは、神秘性と高貴さを象徴し、シリアルナンバーの刻印がその希少性を強調します。

ジョニーウォーカーは、1934年に英国王室御用達(ロイヤルワラント)の許可証をジョージ5世から授かり、現在も英国王室に納品される由緒あるブランドです。 ブルーラベルは、ビジネスシーンや特別な贈り物としても選ばれ、成功や贅沢の象徴として世界中で認知されています。


限定品と特別なコラボレーション

ブルーラベルには、通常品に加えて限定品や特別なコラボレーションが存在します。

  1. ジョニーウォーカー ブルーラベル ウマミ
    • 三つ星シェフ小林圭氏とマスターブレンダーエマ・ウォーカーによるコラボレーション。ブラッドオレンジ、赤いベリー、燻製肉、塩と胡椒の香りが特徴で、キャビアとのペアリングが推奨される。25,000樽から選ばれた一樽を使用した希少なウイスキー。
  2. ジョニーウォーカー ブルーラベル アイスシャレー
    • アルプスの冬とスコットランドの寒さをイメージした限定品。高級スキーウェアブランド「パーフェクトモーメント」とのコラボで、リバーシブルバッグ付き。冷やして飲むことで、モルトの柔らかな風味が際立つ。
  3. ジョニーウォーカー ブルーラベル ウルトラ
    • 2025年3月発売の世界最軽量(180g)のガラスボトルを使用した888本限定品。環境に配慮したサステナブルなパッケージと、閉鎖蒸溜所の希少な原酒を使用
  4. 干支ボトルやジャパン リミテッド エディション
    • 旧正月向けの干支ボトルや、日本の伝統文化をテーマにした限定デザインボトルも人気。

これらの限定品は、コレクターや愛好家の間で高い価値を持ち、入手困難なアイテムとして知られています。


まとめ

ブルーラベルは、一人でじっくり味わう、または特別な人と語らう際に最適なウイスキーです。秋から冬の夜、落ち着いた照明の下で、風の音や木々の香りを感じながら飲むのが理想的とされます。 重厚なロックグラスや繊細なタンブラーで楽しむことで、特別な時間がさらに深まります。
ジョニーウォーカー ブルーラベルは、ブレンデッドスコッチウイスキーの最高峰として、希少な原酒と卓越したブレンディング技術が生み出す芳醇で滑らかな味わいが特徴です。蜂蜜、フルーツ、スモーキーさ、スパイスが織りなす複雑なフレーバーは、ストレートやロックでじっくり楽しむのに最適です。神秘的な青いボトルとシリアルナンバーは、成功と贅沢の象徴として世界中で愛され、特別なシーンやギフトに選ばれます。限定品やコラボレーション商品も豊富で、ウイスキー愛好家やコレクターにとって特別な存在です。ジョニーウォーカーの歴史と伝統を体現するブルーラベルは、一杯でその奥深い世界を堪能できる、まさに「ウイスキーのオーケストラ」といえます!

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