サッシカイア（Sassicaia）は、イタリアのトスカーナ地方、ボルゲリ地区で造られる赤ワインです。その歴史は、イタリアワイン界に革命をもたらしたと言っても過言ではありません。

製造元：テヌータ・サン・グイド（Tenuta San Guido）

サッシカイアを生産するのは、テヌータ・サン・グイドというワイナリーです。このワイナリーは、トスカーナ地方の海岸沿いに位置し、広大な敷地の中にブドウ畑が広がっています。創業者は、マリオ・インチーザ・デッラ・ロケッタ侯爵。彼は、ボルドーワインをこよなく愛し、故郷イタリアでも同じような高品質なワインを造りたいという情熱から、カベルネ・ソーヴィニヨン種の苗木を植え付けました。

当時のイタリアでは、土着品種でワインを造るのが一般的であり、国際品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培は非常に珍しい試みでした。しかし、この常識を覆す挑戦が、後の「スーパータスカン」という新たな潮流を生み出すことになります。

「スーパータスカン」という概念の誕生

サッシカイアが初めてリリースされた1968年当時、イタリアのワイン法では、伝統的な製法や品種に則らないワインは、格下のテーブルワインとして扱われていました。

しかし、サッシカイアは、その品質の高さから、法的な格付けとは裏腹に、世界中のワイン評論家や愛好家から絶賛されました。

この異端とも言える高品質ワインは、やがて「スーパータスカン」と呼ばれるようになります。

スーパータスカンとは、トスカーナ地方で、国際品種（カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなど）を主要なブドウとして使用し、伝統的なワイン法の枠にとらわれずに造られた、高品質な赤ワインの総称です。サッシカイアは、まさにこのスーパータスカンの先駆けであり、その後のイタリアワインの多様な発展に大きな影響を与えました。

1994年には、その功績が認められ、ボルゲリ・サッシカイアDOCという単独のD.O.C.（原産地統制呼称）を獲得するという、異例の快挙を成し遂げました。

これは、サッシカイアがイタリアワイン史において、いかに重要な存在であるかを物語っています。

今回お買取りさせていただいたのは、サッシカイア 2019年ヴィンテージです。

2019年は、サッシカイアにとって非常に優れたヴィンテージとして評価されています。一般的に、ボルゲリ地方の2019年は、暑すぎず寒すぎず、ブドウの生育に理想的な気候条件に恵まれた年でした。

2019年ヴィンテージの評価ポイント

• 凝縮感と複雑性：果実味が豊かで、凝縮感がありながらも、非常に複雑なアロマとフレーバーが特徴です。黒すぐり、チェリーなどの黒系果実に加え、杉、タバコ、ミネラル、スパイスなどのニュアンスが感じられます。
• 洗練されたタンニン：若いうちから楽しめる滑らかなタンニンと、熟成によってさらにきめ細やかになるタンニンが両立しています。口当たりは非常にエレガントです。
• 長い余韻：フィニッシュは長く、香りの要素が口の中に lingering に残ります。これは、ワインの品質の高さを示す重要な要素です。
• 熟成ポテンシャル：非常に高い熟成ポテンシャルを秘めており、今後10年、20年と熟成させることで、さらにその真価を発揮すると期待されています。

サッシカイア 2019年の主なブドウ品種

サッシカイアは、主にカベルネ・ソーヴィニヨンを主体とし、少量のカベルネ・フランがブレンドされています。2019年ヴィンテージも、この比率は基本的に同じです。

• • カベルネ・ソーヴィニヨン：ワインに骨格とストラクチャーを与え、黒系果実のアロマ、杉やカシスのような複雑な香りを生み出します。熟成能力の高さもこの品種に由来します。
  • カベルネ・フラン：ブレンドされることで、より繊細なアロマ、ハーブやフローラルなニュアンス、そしてフレッシュさを加えます。

LINE査定はコチラ

サッシカイアは、その品質の高さから、世界中のワインコレクターにとって垂涎の的です。

ここでは、その定番銘柄と、高評価を得ている他のヴィンテージについてご紹介します。

サッシカイア（Sassicaia）

テヌータ・サン・グイドのフラッグシップであり、最高峰のワインです。毎年、その年のブドウの出来によって生産量が変動し、希少性も相まって、常に高い人気を誇ります。その品質は、ヴィンテージごとに大きく左右されますが、基本的にはどのヴィンテージも高いレベルで安定しています。

特に評価の高いヴィンテージは、以下のような年が挙げられます。

• 1985年：「伝説のヴィンテージ」と称され、ワイン・スペクテーター誌で100点を獲得。現在でも非常に高い価格で取引されています。
• 2015年：卓越したヴィンテージとして高く評価され、飲み頃を迎えるまで時間がかかると言われています。
• 2016年：2015年と並び、非常に成功したヴィンテージとされ、素晴らしい熟成ポテンシャルを秘めています。
• 2018年：エレガンスと複雑性が特徴で、今まさに飲み頃を迎えつつあるヴィンテージ。
• 2020年：比較的早くから楽しめるヴィンテージとして注目されています。

グイダルベルト（Guidalberto）

サッシカイアのセカンドワイン的な位置づけで、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをブレンドして造られます。サッシカイアよりも若いうちから楽しむことができ、より手頃な価格でテヌータ・サン・グイ ドのスタイルを体験できます。サッシカイアの「弟分」として、その品質の高さは折り紙つきです。

特徴：

• メルローの比率が高い：サッシカイアに比べてメルローの比率が高いため、より柔らかく、丸みのある口当たりが特徴です。
• 若いうちから楽しめる：熟成期間がサッシカイアよりも短く、リリース直後からでもその魅力が開花します。
• コストパフォーマンス：サッシカイアの片鱗を感じさせながらも、よりリーズナブルな価格で楽しめるため、日常的にテヌータ・サン・グイドのワインを楽しみたい方におすすめです。

レ・ディフェーゼ（Le Difese）

テヌータ・サン・グイドが手掛ける、最も手頃な価格帯のワインです。カベルネ・ソーヴィニヨンとサンジョヴェーゼをブレンドしており、イタリアの伝統品種であるサンジョヴェーゼが加わることで、より親しみやすい味わいになっています。カジュアルなシーンでサッシカイアの片鱗を感じたい方におすすめです。

特徴：

• サンジョヴェーゼのブレンド：イタリアらしい酸味と果実味が特徴で、幅広い料理との相性が良いです。
• フレッシュで飲みやすい：軽やかな飲み口で、普段使いのワインとしても最適です。
• 入門編：テヌータ・サン・グイドのワインを気軽に試してみたいという方にとって、最適な一本です。

今回、お買取りさせていただいたサッシカイア 2019年。このように、世界的にも高く評価されているワインは、私たちお酒買取専門店DEゴザル 博多駅前店が特に力を入れて買取を行っている銘柄の一つです。

LINE査定はコチラ

なぜお酒買取専門店DEゴザルが高価買取できるのか？

• 豊富な買取実績：国内外問わず、様々なお酒の買取実績が豊富にございます。特に、高級ワインや希少な日本酒、ウイスキーなどには強みがあります。
• 専門知識と鑑定力：ワインに精通したプロの鑑定士が、ボトル一本一本丁寧に査定いたします。ヴィンテージ、保存状態、ラベルの状態など、細部にわたるまで見極め、適正価格をご提示いたします。
• 自社販売ルートの確保：国内外に独自の販売ルートを確保しているため、中間マージンを最小限に抑え、お客様へ高価買取として還元することが可能です。
• 徹底した市場調査：常に最新の市場価格を調査し、変動する相場をリアルタイムで把握しています。これにより、お客様に常に最高値での買取価格をご提示できるよう努めています。
  これらをもとにその分をお客様への買取価格に上乗せしています。

今回は、イタリアワインの至宝、サッシカイア 2019年についてご紹介いたしました。

サッシカイアは、その革新的な挑戦と卓越した品質によって、イタリアワイン界に新たな歴史を刻んだ偉大なワインです。2019年ヴィンテージもその例外ではなく、高い凝縮感とエレガンスを兼ね備え、長期熟成のポテンシャルを秘めた素晴らしい一本です。

もし、ご自宅に飲み頃を逃してしまったサッシカイアや、コレクションとして大切に保管されてきたワインがございましたら、ぜひ私たちお酒買取専門店DEゴザル 博多駅前店にご相談ください。

お客様の大切な一本を、プロの鑑定士が丁寧に査定し、ご納得いただける高価買取価格をご提示させていただきます。

皆様からのご連絡を心よりお待ちしております！

価格表はコチラ

LINE査定はコチラ