シャトーラトゥール 2000 (Château Latour)を高価買取しました！
こんにちは！
博多駅から徒歩圏内にあるお酒買取専門店DEゴザル 博多駅前店です。

今回は、当店でお買取させていただいた希少なボルドーワイン
「シャトーラトゥール 2000」についてご紹介いたします。

シャトー・ラトゥールについて

概要と歴史

シャトー・ラトゥール（Château Latour）は、フランス・ボルドーのメドック地区、ポイヤック村に位置する世界的に名高いワイン生産者であり、1855年のボルドー格付けで第一級（Premier Grand Cru Classé）に認定された5大シャトーの一つです。他の4シャトー（シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・マルゴー、シャトー・オー・ブリオン、シャトー・ムートン・ロートシルト）と共に、ボルドーワインの頂点に君臨し、その力強いスタイルと長期熟成のポテンシャルで知られています。

シャトー・ラトゥールの歴史は14世紀に遡ります。1331年に「Tour de Saint-Maubert」として記録された塔が起源で、現在のシャトー名はこの塔に由来します。この塔は、百年戦争中に要塞として使用され、後にワイン生産の中心地となりました。17世紀には、シャトーはセギュール家のもとでワイン造りが本格化し、18世紀には既にロンドンやアメリカで高い評価を得ていました。1963年にピアソン家が所有し、革新的なステンレスタンクの導入など、品質向上のための改革を行いました。1993年以降は、フランスの大富豪フランソワ・ピノー氏がオーナーとなり、さらなる品質向上とビオディナミ農法への移行を推進しています。

ブドウ畑とテロワール

シャトー・ラトゥールのブドウ畑は約78ヘクタールで、その中心は「ランクロ（L’Enclos）」と呼ばれる約47ヘクタールの区画です。この区画は、ジロンド川沿いの砂利質土壌（グラーヴ）で、優れた排水性とミネラル分を持ち、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に最適です。ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨンが主体（約80%）、メルロー（約18%）、カベルネ・フランとプティ・ヴェルドが少量使用されます。この構成により、ラトゥールのワインは力強く、構造的で、タンニンが豊富なスタイルが特徴です。

シャトー・ラトゥールのワインは、「男性的」と称されるほどのパワフルなボディと濃密な果実味が特徴です。ブラックベリー、カシス、 graphite（鉛筆の芯）やスパイスのニュアンスが感じられ、しっかりとしたタンニンと高い酸度が調和し、長期熟成に耐えうる構造を持っています。
熟成期間は通常18～20ヶ月で、新樽比率はヴィンテージにより50～100%です。熟成により、若々しい力強さが滑らかで複雑な味わいに変化し、50年以上の熟成ポテンシャルを持つヴィンテージも少なくありません。ロバート・パーカー氏はラトゥールを「世界で最も凝縮感のあるフルボディなワインの一つ」と評しています。

ワインのラインナップ

シャトー・ラトゥールは3つのワインを生産しています：

グラン・ヴァン（Château Latour）：フラッグシップワインで、最高品質のブドウを使用。力強く、長期熟成向き。
レ・フォール・ド・ラトゥール（Les Forts de Latour）：セカンドワイン。若木やグラン・ヴァンに選ばれなかったロットから造られ、親しみやすい味わい。
ポイヤック・ド・ラトゥール（Pauillac de Latour）：サードワイン。軽やかで早くから楽しめるスタイル。

製法と革新

ラトゥールは伝統と革新の融合で知られています。1964年にボルドーで初めてステンレスタンクを導入し、発酵のコントロールを向上させました。
2000年代以降はビオディナミ農法を採用し、2015年には畑の一部がオーガニック認証を取得。2018年には全ての畑がビオディナミに移行し、環境に配慮した持続可能なワイン造りを行っています。また、2012年からは市場の投機的な動きを抑えるため、グラン・ヴァンを発売時に一斉に市場に出さず、熟成後に蔵出しする戦略を採用しています。

価格と評価

シャトー・ラトゥールの価格はヴィンテージや市場により異なりますが、グラン・ヴァンは1本8万円～90万円以上と高額です。特に優れたヴィンテージ（例：1982年、2000年、2009年、2010年）は、ワイン・アドヴォケイトやヴィノスで100点満点を獲得するなど、投資対象としても注目されます。その品質の安定性から、ワイン愛好家やコレクターに高く評価されています。世界のオークションや高級レストランで提供され、ワイン愛好家の憧れの的となっています。

シャトー・ラトゥール 2000年ヴィンテージについて

2000年のシャトー・ラトゥールは、ボルドーの歴史的なグレートヴィンテージの一つとして広く称賛されています。
この年は、天候条件が非常に恵まれ、ブドウの完熟度とバランスが理想的でした。温暖で乾燥した夏と、適度な降雨を伴う穏やかな秋が、ブドウに高い糖度、豊富なタンニン、良好な酸を備えさせました。
ラトゥールの2000年は、カベルネ・ソーヴィニヨン主体（約77%）、メルロー（約20%）、カベルネ・フランとプティ・ヴェルドをブレンドし、力強さとエレガンスを兼ね備えたワインに仕上がっています。

味わいと評価
2000年ヴィンテージは、濃厚なブラックベリー、カシス、 graphite、スパイス（黒胡椒、リコリス）のアロマに、ミネラル感とスモーキーなニュアンスが加わります。口当たりは力強く、しっかりとしたタンニンと高い酸度が、長期熟成に耐えうる骨格を形成。ロバート・パーカー氏はこのヴィンテージに98点を付け、「信じられないほどの凝縮感と純粋さ」を称賛しました。また、ワイン・スペクテイターも99点を付与し、「並外れた深みとフィネス」と評価。熟成が進むにつれ、革やトリュフの複雑な香りが現れ、2025年現在も飲み頃のピークに近づきつつあるとされています。

市場と価格
2000年のシャトー・ラトゥールは、コレクターズアイテムとして非常に人気があり、オークションでは高値がつくこともあり、投資価値も高いワインです。

まとめ

2000年のシャトー・ラトゥールは、完璧な天候とラトゥールの卓越した醸造技術が融合した傑作です。力強い果実味と緻密な構造を持ち、2030年以降もさらなる進化が期待されます。特別な機会に楽しむにふさわしい、歴史的なヴィンテージと言えるでしょう。
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