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先日は『十四代 中取り純米吟醸 播州愛山』を高価買取致しました。

 

 

中取り 純米吟醸

揚げ槽時、香味のバランスが最良の雫を集めることから「中取り」と呼ばれ、酒米の持つ力、味わいを充分に堪能出来る艶酒。

平成8年、愛山米による全国初の吟醸酒です。

ボリューミーな味わいに、滑らかな舌触り、そして繊細な甘味と旨みが広がり深い味わいが楽しめます。

 

「酒米のダイヤモンド」愛山

今回は愛山という種類について深堀していきます。

愛山は甘くてジューシーな日本酒に使われることが多く、「酒米のダイヤモンド」とも呼ばれる希少価値の高い酒米です。

その呼び名の由来となる、愛山の特徴や系譜、産地について解説します。

 

誕生は1941年

愛山は1941年に兵庫県立農事試験場酒造米試験地(現・兵庫県立農林水産技術総合センター酒米試験地)で誕生し、1949年より兵庫県立農事試験場福田原種圃にて「愛山11号」の名で特性調査がおこなわれました。

粒が大きい品種で心白発現率が高く収穫量も多かったのですが、当時抱えていた品質上の課題のために1951年には育種試験が打ち切られてしまいます。

 

打ち切られたあとも酒米試験地が所在していた加東郡社町では、一部の農家で栽培が続けられました。

こうしたなか、農家との契約栽培を行うことで、愛山11号の窮地を救ったのが剣菱酒造株式会社です。

剣菱酒造との契約によって小規模ながらも安定した栽培が続き、名称を「愛山」として復活しました。

しかし1995年に発生した阪神淡路大震災により剣菱酒造が被災し、愛山の買い切りが難しくなってしまいます。

そこで手を差し伸べたのが、以前から愛山に注目していた高木酒造株式会社です。

当時「十四代」の銘柄をスタートし、注目を集めはじめていた高木酒造は愛山を使った日本酒づくりを始めました。

やがて酒米の評判が高まると、他の酒蔵でも使用されるようになり、さらには兵庫県外でも栽培されるようになっていきます。

日本酒の需要が減るのに従い、山田錦などの主要な銘柄でも生産量が減る傾向にある現代でも、愛山の生産量は増え続けています。

それでもまだ生産量は非常に少なく、全国の酒蔵から強い需要があることから高い価格で取引されており「酒米のダイヤモンド」とも呼ばれています。

 

系譜は最も古い「雄町」を引き継ぐ

愛山の系譜は「雄町」からきております。

愛山は1941年、母を「愛船117」とし、父を「山雄67」として誕生しました。

母方の「愛」と父方の「山」が名前の由来です。

山雄67は、山田錦と雄町から誕生した酒米です。

愛船117も、雄町から同型の遺伝子をもつ系統を分離(純系淘汰)した「船木雄町」を親に持っています。

このことから愛山は、雄町の血統を強く受け継いでいると言えます。

尚、「雄町」の歴史は、幕末の安政6年(1859年)にまでさかのぼります。

「雄町」は成長が遅い晩生(おくて)の米で、稲の背が高く倒れやすいうえに、病気にも弱いなど、栽培が難しいとされています。

このような栽培の難しさから、戦中・戦後にかけて生産量が激減。

一時はほぼ生産が途絶え、“幻の酒米”と呼ばれるような状況でした。

現在では多くの酒米が生産されておりますが、「雄町」を原点とする酒米は多数あります。

今の日本酒があるのも、言わば奇跡なのかもしれません。