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先日は『エマニュエル・ルジェ エシェゾー グランクリュ 2019』を高価買取致しました。

 

 

アンリ・ジャイエ氏の遺伝子を継ぐ天才と呼ばれる造り手

最高品質のものを造るという姿勢の元、非常に繊細で芸術品とも言えるワインを生み出す偉大なドメーヌ、エマニュエル・ルジェ。

至高のワインを求めるブルゴーニュラヴァーにとって羨望の的であり、入手困難なドメーヌの一つとして、多くの人を魅了しています。

 

2019年の出来は超優良年

2019年のコート・ド・ニュイの赤ワインは、ワイン・アドヴォケイトのヴィンテージチャートで98点を獲得。

また、コート・ド・ボーヌの赤ワインも同誌において96点を獲得しており、2015年ヴィンテージに並ぶ超優良年となりました。

 

ブルゴーニュ全体では4月の霜害と初夏の暑さによる水不足で収穫量が大きく減少。ブドウの生命力と栽培家の力量が試された年となりました。

しかし冷涼な夏と穏やかな収穫期を迎えたことで、上質な酸を備えたフレッシュなブドウの収穫に成功。

2018年のワインが緻密なボディや凝縮感のあるスタイルであるのに対して、2019年のワインは力強い果実味とピュアな酸が魅力の味わいに仕上がっています。

 

「ブルゴーニュの神様」アンリ・ジャイエ氏の真の後継者

ブルゴーニュワインの神と謳われたアンリ・ジャイエ氏の甥にあたるエマニュエル・ルジェ氏。

彼は1976年からジャイエ氏の元で教えを受け、共にワイン造りを行ってきました。

ジャイエ氏の引退後は畑の管理から醸造の全てを任され、ジャイエ氏の所有する大部分の畑を継承。ルジェ氏はジャイエ氏の真の後継者とされています。

 

かつてジャイエ氏が所有していた畑の中で最も偉大であり幻とも言われているのが、「ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥー」。

リシュブールの真上の斜面に位置している総面積僅か1.1haの畑は、現在ルジェ氏の他、ジャイエ氏とメタヤージュ(分益耕作)の契約をしていたメオ・カミュゼの2人のみが所有しています。

 

ルジェ氏はその半分以上の0.7haを所有。

標高が高く風通しの良いこの畑は、表土が薄く小石が多い粘土石灰質の土壌で構成されています。

この地で収穫される甘く熟したブドウからは、豊かなミネラル感としっかりとした酸を持つ、比類ない秀逸なワインが生み出されるのです。

生産量が極めて少なく入手困難なため、幻の一級畑ワインとも呼ばれています。

 

受け継がれる徹底した品質管理

ルジェ氏はブドウ栽培においてアンリ・ジャイエ氏の哲学をしっかりと受け継ぎ、ブドウは出来るだけ自然な方法で育てること、年によってブドウの適切な収穫時期を見極めること、そして収穫量を厳しく抑制することを厳守。

「毎年自然によって生みだされる土壌や気候、土地の特徴を最大限に表現すること」を哲学とし、人が手を加えることでブドウ本来のピュアな味わいを損なうことなく、素材の良さを尊重するよう細心の注意を払っています。

またアンリ・ジャイエ氏は「高い樹齢と、極めて短いプルーニング(剪定)が重要」と繰り返し話したと言われていますが、ルジェ氏が1985年にドメーヌを継いでからも、高樹齢ブドウの使用と丁寧な剪定を継続。

ジャイエ氏の教えが着実に根付いていることが分かります。