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先日は「ドメーヌ・ルフレーヴ ビアンヴニュ バタール モンラッシェ及びピュリニー モンラッシェ グランヴォワヨン」を高価買取させて頂きました。

世界最高級の白ワインを生み出すピュリニー・モンラッシェの至宝、ドメーヌ・ルフレーヴ。

イギリスで最も権威のあるワイン評価雑誌『デキャンタ』にて、「白ワインの世界10大生産者」の栄えある1位に輝くなど、その実力は世界中で認められています。

ドメーヌ・ルフレーヴは、ワインを造っている歴史だけを辿れば500年の歴史を持ち、設立からはおよそ200年の歴史を持っているピュリニー・モンラッシェの名門ドメーヌです。

100年前から、既に優良生産者として認められており、今なお頂点に君臨しているドメーヌとして世界中のワインラヴァ―の垂涎の的となっています。

 

もはや寡占状態…

ルフレーヴはピュリニィ・モンラッシェにおよそ25haものブドウ畑を所有する大ドメーヌであり、その大部分をグランクリュとプルミエクリュが占めています。

プルミエクリュのクラヴォワヨンにおいては、クリマの総面積5.6ha中じつに約4.8haを所有する半ば独占状態。

グランクリュのシュヴァリエ・モンラッシェにおいても、1ドメーヌの所有面積としては2番目に大きい、7.4haのうち2haを所有しています。

このシュヴァリエ・モンラッシェの評価があまりに高いため、「ルフレーヴにモンラッシェは必要なし」と言われていましたが、1991年、ついにモンラッシェを入手。

面積は約0.08haに過ぎず、毎年1樽造るのがやっとの希少さです。

また、ルフレーヴはピュリニィ・モンラッシェとムルソーに挟まれたブラニー村にも畑を所有し、ドメーヌ唯一の赤ワインを醸造していましたが1995年に一部をシャルドネに植え替え、2000年にムルソー・プルミエ・クリュ・スー・ル・ド・ダーヌとしてリリース。

2004年に残りの区画もシャルドネに植え替えたため、現在、ドメーヌのラインナップに赤ワインはありません。

さらに2004年、南のマコネ地区に9.33haの畑を取得。同じ年からマコン・ヴェルゼとして醸造を始めました。

入手の難しいルフレーヴのラインナップの中でも比較的生産量が多く、価格も手頃なため人気のキュヴェとなっています。

 

進化し続けるドメーヌ・ルフレーヴ

ルフレーヴのワインはいずれのクリマもテロワールをありのままに表現したもので、過熟感や過剰な樽香とは無縁なスタイルをとります。

ムルソー・スー・ル・ド・ダーヌやピュリニィ・モンラッシェでも、クラヴォワヨンのように比較的若いうちから楽しめるクリマもありますが、ピュセルやシュヴァリエ・モンラッシェは、鋼のように強靭なミネラルが落ち着くまでに長い年月を要します。

しかしながら待てば待った分だけいざ開けた時の感動は大きく、この感動が世のルフレーヴ・マニアを虜にして離さないのです。

2020年にはさらに畑を拡大し、オート・コート・ド・ボーヌにも進出。ますます活躍の場を広げる要注目のドメーヌです!

 

ややこしいモンラッシェ

非常にややこしいモンラッシェ系の畑について深堀していきたいと思います。

まず、この偉大な特級畑モンラッシェを分け合うように擁する二つの村が、ピュリニー・モンラッシェとシャサーニュ・モンラッシェです。

▼ピュリニー・モンラッシェ

ドメーヌ・ルフレーヴなどがこの地に本拠地を置き、グラン・クリュを4区画、プルミエ・クリュを17区画、「世界最高峰の白ワイン」と称賛される産地です。石灰質が多く豊富なミネラルと酸を湛えたワインを生み出す産地として圧倒的な存在感を放っています。

人口500人程度の小さな村の西側には「ブラニィの丘」があり、その斜面にブドウ畑が広がっています。

▼シャサーニュ・モンラッシェ

地域柄白のイメージが強いですが、フランス有数の石の産地として有名で、畑の下層には大きな石、その上に広がる粘土質土壌がピノ・ノワールの栽培に最適で、赤ワインも多く生産されています。

ミネラル感が豊富で端正な味わいのピュリニー・モンラッシェに対し、柔らかく優しい味わいが魅力です。

 

この二つの村には、5つの偉大なグラン・クリュが存在します。

どちらがピュリニー側でシャサーニュ側か、完璧に覚えるのは難しく、ソムリエ試験等でも度々出題されます。

▼グラン・クリュ(特級畑)

①モンラッシェ(Montrachet)@ピュリニー・モンラッシェ/シャサーニュ・モンラッシェ
┗硬い石灰岩の上に薄い表土、赤い泥灰土の帯が横切っている特異な土壌。溢れる果実の凝縮感と洗練された気品、他を圧倒する品格と芳醇さに満ちた白ワインの頂点。
ピュリニー側の畑はMONTRACHET、シャサーニュ側の畑はLE MONRACHETと定冠詞をつけて呼ぶのが一般的です。

②バタール・モンラッシェ(Batard-Montrachet)@ピュリニー・モンラッシェ/シャサーニュ・モンラッシェ
┗モンラッシェの上部に隣接する石が多い土壌からなる特級畑。鋼のような強固なミネラルを湛えた比類なき個性を持った深遠かつエレガントなフィネス溢れるワイン。
土壌は茶色の石灰岩で、5つのグラン・クリュの中で最も重厚で果実味が感じられる、豊満なスタイルが特徴です。

③シュヴァリエ・モンラッシェ(Chevalier-Montrachet)@ピュリニー・モンラッシェ
┗標高240~250mと低く、丘の麓に位置する畑。厚みのある粘土の多い褐色の石灰岩土壌から生まれる重厚な果実味が特徴の最も肉厚、肉感的なスタイル。
最も斜面上方で、南東向きの急斜面に位置し、非常にミネラリーで繊細なワインが作られ、モンラッシェと並ぶ世界最高峰の白ワインです。

④ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ(Bienvenues-Batard-Montrachet)@ピュリニー・モンラッシェ
┗生産者が少ない年間生産量僅かな稀少畑。精妙さを感じさせる緻密な味わいと優れた気品。柔らかさとしなやかさがあり、熟成も少し早いのが特徴。
やや粘土質が多い土壌で、豊かな果実味がありながらも繊細さの感じられるワインを生み出します。

⑤クリオ・バタール・モンラッシェ(Criots-Batard-Montrachet)@シャサーニュ・モンラッシェ
┗栽培面積1.5haのモンラッシェ最少の特級畑。日当り抜群の、表土が薄く小石が多い石灰質土壌が織り成す、複雑なアロマを纏ったエレガントな味わい。