美しい赤色のルビー(Ruby)は、コランダムの変種でダイヤモンドに次ぐ硬度を持つ宝石です。ルビーの語源は「赤」を意味するラテン語の「ルベウス」が由来とする説など諸説あり、和名では「紅玉(こうぎょく)」と呼ばれています。

ルビーは古代より「勝利を呼ぶ石」とされてきました。魅惑的な赤色からはパワフルで壮大なエネルギーが放たれ、身に着けた人に健康や富をもたらす神秘の力がある、といわれています。

ルビーの原産地の中で有名なのはミャンマーで、中でもビルマのモゴック地方は、ひときわ良質のルビーが採れることで知られています。ここで奇跡に近い確率で発見される深く濃い色のルビーが「ピジョン・ブラッド」(ハトの血)と呼ばれるルビーです。妖艶な魅力の最高級ルビーとして羨望の的となっています。

その他、透明度が低く、鉄分を含んで黒味が感じられる赤色のため「ビーフブラッド(ウシの血)」という意味を持つタイ産のルビー、スリランカやベトナムで産出されるピンク色に近いルビー「チェリーピンク」などがあります。