ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)がこの世に生を受けたのは、今から約200年前の1821年2月2日のことです。スイスと国境を接するフランス東部のジュラ地方にて、12人兄弟の真ん中の子として生まれました。
1835年、既に職人としてのキャリアをスタートさせていた14歳のルイは、母親との関係がうまくいかず家出をし、そのままフランスの首都パリへを目指します。ジュラからパリに向かう旅路で、ルイは馬屋番をしたり、食堂のボーイをしたりと、人に雇われて働きながら約1年以上も旅を続けます。この長い旅の期間に、彼は旅行カバンに関してたくさんのアイデアを思いついたといわれています。それはルイの感性を育み、後々の人生に大きな影響を与えることとなりました。
その後の20年間、ルイはカプシーヌ大通りのフォーブール・サン・トレノでトランク製造と荷造りの職人としてコツコツと腕を磨きます。そしてついにはフランス皇室から注文を受けるほどのフランス屈指の名職人にまで昇り詰めるのです。
1854年、ついにルイは独立し、旅行バッグの専門アトリエ店をパリの高級ブテック街にオープンします。これが現在の「ルイ・ヴィトン」の原点です。ルイ・ヴィトンは世界的ラグジュアリーブランドの1つであり、かつLVMH (モエヘネシー・ルイ・ヴィトン)というファッション業界の超巨大ブランドの中核を担っています。アイテムもバック、財布、アクセサリー、ジュエリー、時計、衣料品等多岐にわたり、ヴィトン商品で全身のコーディネートができるほど幅広いラインナップとなっています。