エメラルド(emerald)はベリル(緑柱石)の一種、緑色を帯びた宝石です。日本名では翠玉(すいぎょく)、緑玉(りょくぎょく)と呼ばれ、見ているだけで不思議な安らぎもたらし、想像力を満たす神秘的な輝きを持つ石です。
エメラルドの語源は、サンスクリット語で「緑色の石」意味を指す「スマラカタ」。産出国は数カ国ありますが、中でも抜きん出ているのがコロンビアで、世界シェアは60%を超えます。
古くからその存在が知られたエメラルドには多くの伝説があります。もっとも有名なのはクレオパトラにまつわるものです。また、皇帝ネロあらゆるものの本質を見極めたのがエメラルドのルーペであったという説や、キリストの最後の晩餐に用いられた聖杯もエメラルドであったといわれています。
エメラルドは「愛の石」とも呼ばれており、恋愛を叶える力を持っています。また、エメラルドを身に着けることで人間として成長し、知恵や忍耐力が得られるという古くからの言い伝えもあります。